Ch.Bouscaut Blanc 1993
1993年のボルドーというとあまり良くないヴィンテージというイメージが先行しているように思います。たしかに雨が非常に多い(例年の3倍)年でソーテルヌの貴腐ワインにとってはつらいヴィンテージではありましたが、グラーブの辛口白にとっては標準的な年だったのです(実は後で調べてわかりました…)。あまり期待せずにテイスティングしたところ、良い意味で期待を裏切ってくれました。色は輝きがあり、香りには熟成途上のソービニョン・ブランに由来する青さもあり、酸やミネラルも感じられました。口当たりはまろやかで、その点では熟成している事を感じさせてくれましたが、予想に反してくたびれた印象は無く、まだあと5年ほどは楽しめるという印象です。ボルドーでしっかりと熟成されたワインはやはり一味違います。(2011.01.28)
wine FIX (ワインフィックス)
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